語彙 A1

ドイツ語の曜日・月・季節 完全ガイド|日付と前置詞 am/im/um の使い分け

#ドイツ語#語彙#曜日#月#季節#日付#前置詞#A1

ドイツ語で曜日と月、何曜日が何だっけ?」「am Montagim Maiamim ってどう使い分けるの?」——A1学習者が必ずぶつかる時間表現の壁を、この記事で一気に乗り越えましょう。

本記事は曜日・月・季節・時間帯・日付・前置詞1本で完全網羅する決定版ガイドです。北欧神話やラテン語までさかのぼる語源解説で記憶に焼き付け、am / im / um / in の使い分けマトリックスで前置詞を整理。序数1〜31の完全リスト、西暦の読み方、練習問題15問まで揃えました。読み終わるころには、「ドイツ語で今日の日付を言える」ようになっているはずです。

ドイツ語で時間を表す3つの基本要素

曜日・月・季節 + 時間帯

ドイツ語の時間表現は、大きく分けて4種類の単語と前置詞の組み合わせで作られます。

カテゴリ個数
曜日(Wochentage)Montag (月曜)7
月(Monate)Mai (5月)12
季節(Jahreszeiten)Sommer (夏)4
時間帯(Tageszeiten)Morgen (朝)7

合計30語。これだけ覚えれば、A1の時間表現はほぼ完成します。

すべて大文字始まり(名詞だから)

ドイツ語では名詞は必ず大文字で書き始めます。曜日も月も季節も時間帯もすべて名詞なので、Montag Mai のように先頭を大文字にします。montag と書くと間違いになるので注意。

覚え方: 曜日・月・季節はすべて男性名詞 der。時間帯のうち Nacht(夜)だけ女性 die。これだけ押さえれば冠詞で迷いません。


曜日(Wochentage)— 7日と語源で覚える

ドイツ語の曜日は北欧神話とローマ暦の融合体。語源を知ると一気に覚えやすくなります。

ドイツ語略語カタカナ日本語語源
Montag Mo.モーンターク月曜日Mond(月)+ Tag(日)
Dienstag Di.ディーンスターク火曜日軍神 Tyr の日(古高ドイツ語 Ziu)
Mittwoch Mi.ミットヴォッホ水曜日週の真ん中(Mitte + Woche
Donnerstag Do.ドナースターク木曜日雷神 Thor の日(Donner = 雷)
Freitag Fr.フライターク金曜日女神 Freya の日
Samstag Sa.ザムスターク土曜日ヘブライ語 Sabbat(安息日)
Sonntag So.ゾンターク日曜日Sonne(太陽)+ Tag

北欧神話・ラテン語にまつわる語源コラム

英語と並べてみると面白い発見があります。

  • Donnerstag = Thursday:どちらも雷神 Thor(ドイツ語ではDonar)由来
  • Freitag = Friday:女神 Freya / Frigg 由来
  • Dienstag = Tuesday:軍神 Tyr / Ziu 由来
  • Sonntag = Sunday:太陽(Sonne / Sun)

つまりドイツ語と英語の曜日はほぼ同じ神様起源。違うのは Mittwoch(水曜)だけ。これはもとはWodanstag(オーディン神の日 → 英 Wednesday)でしたが、キリスト教会の影響で「週の真ん中」という中立的な名前に置き換わった史実があります。

Sonnabend という呼び方も

土曜日にはもう一つの呼び方 Sonnabend (ゾナーベント)があります。これは「日曜の前夜」の意味で、北・東ドイツ(旧プロイセン圏)で使われます。標準語では Samstag が一般的なので、まずはこちらを覚えればOK。

Heute ist Montag.(今日は月曜日です。)


月(Monate)— 12ヶ月の覚え方

ドイツ語の月名はラテン語起源でほぼ英語と同じスペル。覚えるのは比較的ラクです。全て男性名詞 der ですが、会話では冠詞を省略することが多いです。

ドイツ語略語日本語語源
Januar Jan.1月Janus神(始まりと終わりの神)
Februar Feb.2月Februa(清めの祭り)
März Mär.3月Mars神(軍神)
April Apr.4月aperire(開く)= 春の開花
Mai Mai5月Maia女神(豊穣の女神)
Juni Jun.6月Juno女神(結婚の女神)
Juli Jul.7月Julius Caesar
August Aug.8月Augustus皇帝
September Sep.9月septem(7)※ローマ暦7番目
Oktober Okt.10月octo(8)※ローマ暦8番目
November Nov.11月novem(9)※ローマ暦9番目
Dezember Dez.12月decem(10)※ローマ暦10番目

英語との違い

スペルがほぼ同じでも、ドイツ語独自のポイントがいくつかあります。

  • März(3月)は英 March とまったく違うように見えるが、語源は同じ Mars 神
  • Mai(5月)は英 May に対応するがスペルが短い
  • Oktober は英 October と違ってc → k(ドイツ語のスペル規則)

9〜12月の数字ズレが面白い

September(7)/ Oktober(8)/ November(9)/ Dezember(10)の語源数字と実際の月(9/10/11/12)が2つズレているのは、もともと古代ローマ暦が3月始まりだったため。Julius Caesar と Augustus が暦に名を残したのも、この時期の暦改革のおかげです。

Im Mai blühen die Blumen.(5月には花が咲きます。)


季節(Jahreszeiten)— 4つの季節

季節はわずか4語。これも全て男性名詞 der

ドイツ語カタカナ日本語派生形容詞
Frühling フリューリングfrühlingshaft(春らしい)
Sommer ゾマーsommerlich(夏らしい)
Herbst ヘルプストherbstlich(秋らしい)
Winter ヴィンターwinterlich(冬らしい)

Im Sommer fahre ich nach Italien.(夏にはイタリアへ行きます。)

Es ist heute sehr winterlich.(今日はとても冬らしい。)

補足:春のもう一つの呼び方

詩的な文脈や南ドイツでは Frühjahr (フリュー+ヤール)という表現も使われます。意味は Frühling と同じ「春」。中性名詞 das Frühjahr なので冠詞に注意。


時間帯(Tageszeiten)— 1日の時間表現

ドイツ語カタカナ日本語
Morgen モルゲン
Vormittag フォーミッターク午前
Mittag ミッターク
Nachmittag ナーハミッターク午後
Abend アーベント夕方・夜
Nacht ナハト深夜
Mitternacht ミッターナハト真夜中

重要: Nacht だけ女性名詞のため、前置詞も例外的に in der Nacht(夜に)になります。am Nacht間違い

Am Morgen trinke ich Kaffee.(朝にはコーヒーを飲みます。)

In der Nacht schlafe ich.(夜には眠ります。)


前置詞 am / im / um / in 完全マスター

時間表現で最大の壁がこの前置詞4種の使い分け。1枚の表で整理します。

表現対象前置詞
曜日am am Montag(月曜日に)
日付am am 8. Mai(5月8日に)
時間帯(朝・昼・夕)am am Morgen / am Abend
時間帯(夜)in derin der Nacht(夜に)
im im Mai(5月に)
季節im im Sommer(夏に)
年(書き言葉)im Jahr または無前置詞im Jahr 2026 / 2026
時刻um um 7 Uhr(7時に)
期間(〜後に・〜以内に)in + 3格in einer Woche(1週間後に)

仕組みを理解すると暗記不要

  • am = an dem縮約(an + 男性/中性3格)
  • im = in dem縮約(in + 男性/中性3格)
  • um縮約ではなく前置詞そのもので、4格を取る

つまり Montag(男)・Tag(男)には amMonat(月、男)・Jahr(年、中)・Sommer(季節、男)には im というように、「日(Tag)系列は am」「月・年・季節は im」と整理できます。

Am Freitag um 19 Uhr im Mai treffen wir uns.(5月の金曜19時に会いましょう。)


序数 1.〜31. — 日付に必須

ドイツ語の日付は序数(〜番目)で表します。「5月8日」は文字通り「5月の8番目の日」と表現します。

序数の作り方(基本ルール)

  • 1〜19:基数 + -te(例:vier → vierte)
  • 20以上:基数 + -ste(例:zwanzig → zwanzigste)

序数1〜31 完全リスト

1. erste*2. zweite3. dritte*4. vierte
5. fünfte6. sechste7. siebte*8. achte*
9. neunte10. zehnte11. elfte12. zwölfte
13. dreizehnte14. vierzehnte15. fünfzehnte16. sechzehnte
17. siebzehnte18. achtzehnte19. neunzehnte20. zwanzigste
21. einundzwanzigste22. zweiundzwanzigste23. dreiundzwanzigste24. vierundzwanzigste
25. fünfundzwanzigste26. sechsundzwanzigste27. siebenundzwanzigste28. achtundzwanzigste
29. neunundzwanzigste30. dreißigste31. einunddreißigste

特殊形に要注意

* の付いた4つは規則から外れる特殊形

    1. erste (× einste ではない)
    1. dritte (× dreite ではない)
    1. siebte (× siebente の短縮形、両方使われるが siebte が一般的)
    1. achte (× achtte ではなく t が1つ)

書く時は数字の後ろに点(.)を付けて 1. 8. のように表記し、これで「序数」を意味します。


日付の言い方・書き方マスター

「今日は5月8日です」を言う3パターン

ドイツ語で日付を言う方法は3通りあります。場面で使い分けましょう。

パターン1:主語 + sein + der + 日付

Heute ist der achte Mai.(今日は5月8日です。)

パターン2:haben + 4格(口語で頻出)

Wir haben heute den achten Mai.(今日は5月8日です。直訳:我々は今日5月8日を持っている)

パターン3:書き言葉での日付付加

Freitag, den 8. Mai 2026(2026年5月8日金曜日)

西暦の読み方

ドイツ語の西暦は英語と似ているが少し違う

  • 〜1999年:「19 + 残り2桁」で読む
    • 1999 = neunzehnhundertneunundneunzig (19百+99)
  • 2000年〜:「2000 + 下2桁」で読む
    • 2026 = zweitausendsechsundzwanzig (2000+26)

注意: ドイツ語の2桁数字は「1の位 + und + 10の位」の順。sechsundzwanzig は「6 und 20」で26。詳しくはドイツ語の数字ガイドへ。

書き言葉の表記バリエーション

ドイツでは日付を「日.月.年」の順で書きます(英語の月/日/年とは逆)。

表記用途
8.5.2026数字のみ(最も簡潔)
8. Mai 2026月名を綴る(やや正式)
Freitag, den 8. Mai 2026曜日付き(手紙・公式文書)

Berlin, den 8. Mai 2026(手紙の日付の冒頭スタイル)


よく使う日時表現フレーズ20選

実際の会話で頻出する20表現を一覧で。

ドイツ語日本語
Wann hast du Geburtstag? 誕生日はいつ?
Welcher Tag ist heute? 今日は何曜日?
Welches Datum haben wir heute? 今日は何日?
Heute ist Montag. 今日は月曜です
Morgen ist Dienstag. 明日は火曜です
Im Sommer fahre ich nach Italien. 夏にイタリアへ行く
Am Freitag um 19 Uhr. 金曜19時に
Im Mai habe ich Geburtstag. 5月に誕生日です
Am Wochenende. 週末に
In der Nacht regnet es. 夜に雨が降る
In einer Woche. 1週間後に
In zwei Monaten. 2ヶ月後に
Vor einem Jahr. 1年前に
Jeden Tag. 毎日
Jede Woche. 毎週
Jeden Monat. 毎月
Jedes Jahr. 毎年
Letzte Woche. 先週
Nächsten Monat. 来月
Diesen Sommer. この夏

文化コラム:曜日と月の語源

Donnerstagの語源 = 雷神Thor の日

DonnerstagDonner は現代ドイツ語で「」を意味する単語。これは古代ゲルマン民族が崇めた雷神 Donar(北欧神話の Thor)から来ています。映画『マイティ・ソー』の主人公 Thor は、ドイツ語圏では木曜日として今も生きているわけです。

英語の Thursday も同じく Thor の日。ドイツ語と英語が同じ神様を共有している証拠です。

Mittwoch だけ語形が違う理由

7曜日のうち Mittwoch だけが「神様の名前」ではなく「週の中日」という意味になっています。もともとは Wodanstag(最高神オーディン Wodan の日 → 英 Wednesday)でしたが、中世の教会が「異教の神の名前を避けたい」という理由で「週の真ん中」という中立的呼称に置き換えました。

英語の Wednesday に Wodan の名残があるのに対し、ドイツ語ではすっかり消えてしまった——言語と宗教の関係を物語る面白い例です。

Augustus が暦に名を残した話

8月 August は、ローマ皇帝 Augustus が自分の名を冠した月。前任の Julius Caesar が Juli(7月)を作ったので、対抗して8月を改名しました。さらに「7月が31日なら8月も31日にしないと格好悪い」と、2月から1日を奪って8月に足した——これが「2月が28日しかない」理由の一説です。

語源を知ると、ただの単語が歴史の物語に変わります。


練習問題15問でセルフチェック

ここまで学んだ内容をテストしましょう。解答は最後にまとめてあります

曜日・月・季節の選択

  1. 「水曜日」は?(Mittwoch / Mittag / Mittel)
  2. 「3月」は?(Mai / März / Marsch)
  3. 「秋」は?(Herbst / Herd / Herr)
  4. 「夜」は?(Abend / Nacht / Mitternacht)
  5. 「土曜日」の標準表現は?(Sonnabend / Samstag / Sabbat)

前置詞 am / im / um の選択

  1. ___ Montag gehe ich ins Kino.(am / im / um)
  2. ___ Sommer fahre ich ans Meer.(am / im / um)
  3. ___ 7 Uhr stehe ich auf.(am / im / um)
  4. ___ Mai habe ich Geburtstag.(am / im / um)
  5. ___ der Nacht schlafe ich.(am / im / in)

序数による日付記述

  1. 「8日」を序数で?(acht / achte / achten)
  2. 「1日」を序数で?(einste / erste / einte)
  3. 「3日」を序数で?(dreite / dritte / dreiste)
  4. 「Heute ist ___ 8. Mai.」(den / der / dem)
  5. 「Wir haben heute ___ 8. Mai.」(den / der / dem)

解答

  1. Mittwoch(Mittag = 正午、Mittel = 手段)
  2. März(Mars 神由来)
  3. Herbst
  4. Nacht(Abend は夕方、Mitternacht は真夜中)
  5. Samstag(Sonnabend は北・東ドイツの呼び方)
  6. am(曜日 → am)
  7. im(季節 → im)
  8. um(時刻 → um)
  9. im(月 → im)
  10. in(夜は in der Nacht)
  11. achte(特殊形:t が1つ)
  12. erste(特殊形:× einste)
  13. dritte(特殊形:× dreite)
  14. der(主語+sein+der+日付)
  15. den(haben + 4格)

12問以上正解なら時間表現の基礎は完璧。8問以下なら表に立ち返って復習しましょう。


めくたんで時間表現を効率的に覚える

時間表現はA1で出会う最初の壁ですが、反復で確実に定着します。曜日7語+月12語+季節4語+時間帯7語+頻出フレーズ10語 = 約40語を覚えれば、A1の時間表現はほぼ完了です。

めくたんはFSRS(Free Spaced Repetition Scheduler)を採用したフラッシュカードPWA。am Montag im Mai のような前置詞付きフレーズもカード化されており、忘れそうなタイミングで自動再出題されます。詳しくはFSRS解説をどうぞ。

毎日5分、めくるだけ」で、3週間後には日付がスラスラ出てくるようになります。


まとめ:時間表現はパターン × 語源で楽に覚える

ドイツ語の時間表現マスターのポイントをおさらいします。

  1. 曜日・月・季節は全て男性名詞 derNacht だけ女性 die
  2. 語源で覚える:Donnerstag = 雷神Thor、März = Mars神、August = Augustus皇帝
  3. 前置詞は4種で整理:曜日・日付・時間帯(昼) → am / 月・季節 → im / 時刻 → um / 夜・期間 → in
  4. 序数1〜31を覚える(特殊形:erste / dritte / siebte / achte)
  5. 日付は3パターンder 8. Mai / den 8. Mai / Freitag, den 8. Mai 2026
  6. 西暦は時代で読み方が違う:1999 = neunzehnhundert…, 2026 = zweitausend…
  7. 書き方は「日.月.年」順(英語と逆)
  8. 頻出フレーズ20を音声で覚える
  9. 練習問題で自己診断して、めくたんでFSRS反復

時間表現はドイツ語の生活インフラ。これを乗り越えれば、約束・予定・誕生日・季節の話題……あらゆる日常会話の入口が開けます。語源 × パターン × 反復で、楽しく確実に身につけていきましょう。

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